2007.12

二回目の記事をということで、12月に「うかい亭」で先輩方とお食事をした時のことを書きます。少々お付き合い下さい。

 

 うかい亭へは午後のお休みを利用して行きました。八王子にこんなところがあったんだ・・・というような小高い丘陵の上に、目的の店はありました。古くからあるようなお屋敷に見えるそれは、こじんまりとしているけれど、見るからに「高級」そうな感じがします。 内装は、重厚な和風家具とアールヌーヴォー調の可愛らしい小物、そしてビンテージワインが所々に配置された和洋折衷様式となっていました。その中で1階部分がレストランとなっているようで、個室がいくつかに別れています。

 その中のうちひとつ、奥まったところにある個室に案内されたのですが、卓のすぐ目の前にある大きな鉄板と(どうやら目の前で調理してもらえそうな感じです)その背後、つまり私達が座る席の向いにある窓から、丘陵の景色をたっぷりと見渡すことが出来ます。

 では肝心のお料理について語りましょう。

 まずはアミューズ。ぷりぷりと透き通ったカワハギの白身と、紫人参の鮮明な色、そして酸味の効いたジュレとソースとがまるで絵皿のようになっていた前菜をいただきました。本当はパクパク食べてしまいたいところを自重して(高級なお店ですからね!)ゆっくりつまんでいたワタシです。

 その次に間を置かず出てきたものは、さつまいものクリームスープでした。スープそのものがデザート?というくらいクリーミィでしかも甘みがあり、それでいて素朴な味がしました。つけあわせのサツマイモを揚げたスティックもまたほのかに甘くて、思わず顔がにやけてしまいました。

 素材の味を生かす料理、というのは多くありますが、それを本当の意味で味わったのは今回が初めてであったかもしれません。スープの次に出てきたものは普段良く目にする椎茸よりもどんこよりもはるかに肉厚で、しかも大きいしいたけを目の前にある鉄板でシェフが手ずから焼いてくださって、もう、見ているだけで、焼ける音を聞くだけで、お腹が鳴りそうでした。ですから、それを本当に食べたとき、ジューシーかつ深みのある、まろやかな味を体験したときの感動といったらもう! 

 そしてメインディッシュはもちろん、ステーキでした。赤身の部分はサイコロにして、脂身は捨てずにそのまま鉄板の上で焼いたものが供されました。ステーキといえばうかい亭の看板料理ですから美味しくないわけがないのですが、少しばかり脂が多すぎたような気もします。けれど、直前に食べたものが(当然ではありますが)いずれもあっさりしたものであったので、思ったよりたくさん食べることが出来ました(わたしのお皿には何も残りませんでした・・・)

 さて、続いてはガーリックライスです。ガーリックライス、というのでこってりしたものを想像していたのですが、意外にあっさり食べやすく、匂いも気になるほどではありませんでした。ステーキを食べた後なのにも関わらず、趣味の良い器に軽く盛られた一杯をぺろりとたいらげることが出来ました。

 ここでお腹いっぱいになるというのが通常なのですが、この時点でまだわたしは「八分目かな」なんて思っていたわけです。

 

とりあえず、個室でいただいたお料理は以上なのですが、さすがはうかい亭というべきかドルチェは上階にある別室でいただきました。下の階と同じように木造の内装が美しく、全体的に落ち着いており、シックな印象の残る、食後にぴったりのお部屋です。

 美味しいものは何であれ大好きな私ですが、特に甘いものには目がありません。有名な「うかい亭」だからどのようなデザートが出てくるのかと内心とても楽しみにしていたのです。これが一番の楽しみであったといっても過言ではありません。

 結果は想像通り・・・というわけにもいきませんでした。タルトタタンをいただいたのですが、甘くて美味しい、しかもサクサク!とても美味しい、美味しいのだけれども反面食べ辛い・・・・・・タルト様のものが出て来るかと思いきや、さくさくのパイ生地菓子が出てきたのが唯一の誤算でした。やはり高級レストランは侮れない・・・フォークとナイフとで上手にパイを食べる修業を積まねばと痛感した次第です。



余談ですが、この記事を書く際にうかい亭のホームページを見たのです。すると画面下部に「うかいチョコレート」なるものの画像が。ステーキそっちのけで画像をクリックしてしまったのは言うまでもありません・・・。

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