9.11 アメリカ多発テロ

ここの所の新聞は同時多発テロとそれに伴うアフガニスタンへの空爆や自衛隊の後方支援の問題、アメリカにおける炭疽菌散布という最近化学兵器の使用の報道、国内では狂牛病の問題などで、殆ど紙面が費やされている。

狂牛病問題は危機管理の立場から言えば、十分に対処出来た問題で、英国の関係者は狂牛病発生時期から日本での発生の可能性を指摘していたという。数多の情報が流れていたわけで、情報を開示されてもその意味が分からないと危機管理は意味をなさない。

そこへ行くと、同時多発テロを予測して対応することは窮めて困難であろうと思われる。

以前シナリオプランニングの技法と言う本を紹介したが、ソ連の崩壊、石油ショックをまざまざと予見して対処している。

そのような企業グループも存在するのであるから、もしかしたら防げたのかもしれないが、現実には尊い命が多数奪われるという惨劇になってしまっている。

あり得ないことを予想して多くの予算や人員を割くため、それに対する対策を取ることは責任問題も絡むため中々し辛い。

新しい市立病院の運営協議会が設置され、一般市民からの代表が新病院に対する具体的な注文を具申していた。

その中で、病院ほど自由に出入りすることが出来るところは無いのだが、中に入院している身となると逸、犯罪者や変質者が闖入して入院患者に危害を加えることになるかもしれない。それが心配であるという不安を訴えていた。

市当局者は現実に外来者を制限することは不可能であり、対策は考えていないと言う回答であった。

この話を医療担当の新聞記者に話したところ、「どこの病院でもガードマンがいるのですが、殆ど誰何されずに病棟に入れますね」との返事である。

無差別な炭疽菌散布によるテロも恐ろしいが、その患者を治療する病院ほど重要なものはない。

しかも、現実にはここほど無防備で、無対策な所はない。テロが恰好の目標として攻めてきたら、ひとたまりもないだろう。早急に安全対策を行う必要のあるところではないだろうか?

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