タバコ

 日本ほどタバコの安い国は無い。

タバコの税金が他所の国に比べて低いので、今の倍くらいの値段にして、その税を医療関係費に当てるべきであるという武見敬三参議院議員の説には多いに肯定すべきものがある。

広告を見ても、こんなに大ぴらにタバコの宣伝をしている先進国は少ない。

タバコの横には申し訳程度に「あなたの健康を損なうおそれがありますので吸いすぎに注意しましょう 喫煙マナーをまもりましょう」と書いてある。

お題目だけで実態は野放図である。

自販機で子供でも自由に買うことができる。

駅の廻りで学生とおぼしき若いというより幼い人がプカプカとタバコをたむろして吸っている。近くに大学、高等学校、中学校があるためか、年齢不詳が多い。

そんな訳で駅の廻りはタバコの吸い殻が相変わらず、あちらこちらに捨てられている。

どんな人でも自分の家の中ではそんなことはしないと思うのだが。

地球温暖化防止のために二酸化炭素の排出量規制を行おうとしている現在、空気は年々汚染されている。

タバコは正に小さな汚染源である。

一億の人が一人一円づつ寄付すれば一億円になる。

当たり前のことだが、一円など落ちていてもわざわざ拾う人さえいない。

塵も積れば山となるわけで、一億円になれば話が別となる。

されど元は一円だ。危機管理と同じで小さいものが何時しか手に終えない位大きくなる。

わが国は空気も水も綺麗だったし、ただであった。

今残念ながら都心の水道水はかび臭くて浄水器なしでは飲めない。

若い人がミネラルウオーターのボトルをぶる下げて歩いている。

ファッションかと思っていたが、どうも実利の方を取っているように思えてならない。

逸の間にか気が付けば失われているというのが一番辛いことである。

一般財源に潤沢な道路特定財源を流用しなければ立ち行かないほど財政は逼迫している。一般財源化するならばその分減税せよという意見も聴く。

医療、福祉、年金の財源も相変わらず窮迫している。

医療現場で考えてみると、医療というのはある意味で社会現象の歪みが身体的な面に現れて疾患を構成しているようなところがある。

道路関連の医療を見れば、高速道路の交通事故を筆頭に空気汚濁を基礎とした日光の杉花粉症、川崎の気管支喘息、自動車による騒音と振動の影響等枚挙に暇無いほどである。

こうして考えてみると道路特定財源の中、医療、福祉、育英資金等に回してしかるべきあるという論理も成り立つと思うのだが、如何なものであろうか。

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